2013年11月8日金曜日

同人ゲームの作り方(平星高校ゲーム制作部編) 第11回

 こんばんは。
 今日は第11回ですが、番外編です。

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 今回はスターズ☆ピースの物量についてです。
 メンバーの熱い想いから、かなりのボリュームになったスターズ☆ピースですが、
 最初から苦労することが想定できていたか、そうでないのか、あるいはどれだけの数を作り上げたか……
 今後を語る上でなんとなく参考にしてもらえそうだと考えるからです。

 ○シナリオ
  1話  145651文字
  2話  160716文字
  3話A 131136文字
  3話B 165973文字
  4話  116639文字
  5話  121472文字
  6話  137306文字
  7話  154704文字
  8話  143146文字
  合計 1276743文字

 ○音楽
  キャラクター専用 30曲
  その他 34曲
  ※過去の遺産の引き継ぎを少し含む

 ○キャラクター
  表情パーツ 4369
  ポーズ 834
  ※過去の遺産の引き継ぎを少し含む

 ○イラスト
  イラスト 269
  コマ割り 68

 ○背景
  背景 135
  ※過去の遺産の引き継ぎを少し含む
  
 ○UI
  チュートリアル 20
  通常選択 2617
  キャラ選択 430
  ピース選択 516
  キャラ選択 238
  大量選択 1200
  漫符 17種
  オノマトペ 18種
  待った! 40くらい?

  他素材 1100

 ○オマケ:選択肢の数
  通常選択 567回
  助っ人選択 49回
  聞きこみ選択 76回
  ピース選択 不明
  キャラ選択 不明


 ざっと数値化できるのはこれくらいです。
 苦労話はそれぞれ詳しく語るときにいたしますので、数にだけ話題を絞っていきます。
 昔に作った素材で使いまわせるのもあったので、多少利用しましたが、総数としてはかなり多いです。
 
 シナリオは分岐も多いので、そこそこの文字数になっています。
 例え分岐が少なくともキャラクター数が多いため、全員を登場させているため、長くなる傾向にありました。

 キャラクターの多さは半端ないです。
 ポーズに関しては通常AB、応援説得パート向けに2種など必要だったのと
 加えて左向き、正面向き、右向きも作ったからです。
 表情はそのあおりを食らって、4300越えと驚く多さになってます。

 背景は左右画面が必要なので、単純に2倍増しになってしまいました。

 UIも尋常じゃない量です。
 マウスオーバーの有無で2種類必要になってはいるのですが、通常選択の回数が567回もありますので、担当にとっては相当な苦行だったと思います。




グラフィックの素材のサンプル

 これらの数はそこまで詳細ではなくとも、
 前々回に話しましたタスクを整理して、スケジュールを決めるときにしっかりと考慮しておく必要があります。

 リストアップが適当ですと当然ながら、スケジュールがずれてしまいます。
 ディレクターは事細かに「ゲームを完成させるにはどういう素材が必要なのか」をしっかりと想像して、各メンバーに伝えるようにしましょう。

 シナリオとスクリプトはある程度、調整が効きますが、絵はそうではありません。
 イラストは「しっかりとしたものなら、1話につき10枚を上限にしよう」という感じの取り決めをしていました。
 背景も同じです。「新規は10枚は描き下ろすけど、他は過去のを使おう」という感じです。


 前回、書き忘れていましたが、ゴールを決めるときにはゲームのボリュームをある程度決めておかなければならないということです。
 期間を決めなければならない以上、作れる素材も制限があります。
 その中で自分たちのゲームの魅力が最も引き出せる選択をしなければならないのです。

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